ラジオ第133回「今年度は対談番組やオンラインイベントをもっとやっていきたいので倉下さんに色々相談させて頂く会」のShow Note
https://youtu.be/_zMljnFTKCA
概要
今年度は対談形式の番組やオンラインイベント等に力を入れていきたいと思ったので倉下さんに色々相談させて頂きました。
00:12 オープニングトーク
03:22 対談形式のをつづけるコツ
17:55 最近怪しいツイッタラーが教員界隈で増えている?
25:57 どういう話をPodcastですべきか?
63:14 オンラインイベントをやりたい!
81:26 エンディングトーク
・倉下さんの活動
→ R-Style (ブログ)
→ シゴタノ!(ブログ)
→ うちあわせCAST(Podcast)
→ ブックカタリスト(Podcast)
・ゆとりっ娘たちのたわごと(Podcast)
・さおとめおとらいふ(Podcast)
・Lifehack Clubhouse(コミュニティ)
→Webサイト
→Discord
Show Notes
対談形式のをつづけるコツ
倉下さんがうちあわせキャストやブックカタリストを続けられているコツ
うちあわせCASTは打ち合わせで良いじゃんという非番組感がテーマ
音や編集もなく、台本も作らない。
二人が楽しいことをその日話す
成功を目指さない、あまり意欲的にならない
自分の50%程度で出来るレベルを一つの標準とする
ブックカタリストは1ヶ月に1回だから続けられる
準備はしっかりして臨む代わり
頻度を上げた方が視聴者数増えるかも知れないけど、これだと続かない
人間の調子の波の上にあわせるのではなく、下に合わせる
「これぐらいはやりたい」という願望を抑えるためには?
肝に銘じるしかない
うちあわせCASTならタイトルが「頑張らない」を思い起こさせる
ペース配分が大事とわかってる二人同士なら、お互いでセーブし合える。一人の方が自制が効かない。
ガンバリストが相手やと引っ張られるので注意が必要
一度頑張りすぎて失敗してみないと気づけないこともある問題
世の風潮としては「頑張れ、ストレッチかけろ」がもてはやされる傾向がある
意識高いインフルエンサーがサロンでやる気搾取してる問題もあるよねぇ・・
倉下さんも20代の頃は頑張ってしまっていた
20代は人間の衝動を抑える力が弱いので仕方ない。
20代の頃に致命的にならない失敗をする分には問題無い。
人生経験を積んだおっさんが「うちあわせCAST」や「ブックカタリスト」をやっているのでペース配分分かってる
倉下さんの「うちあわせCAST」や「ブックカタリスト」のスタンス
何かをなし遂げようという気が無い
人気者になろうとか、PodcastAward目指そうとかない
達成のための手段としてみておらず、やれれば良い
50%程度からはじめてアクセル踏みすぎないことが大事
うちあわせCAST100回越え!
Beck's Hacks Radioと同じころはじめた「ごりゅごCAST」チルドレン世代
Takさんも倉下さんも一人仕事なので、ああいう場がないと人と話す場がない
何故毎回あんなに濃い話ができるのか?
濃い話をしている自覚はない
知的生産について考え続けてきたおっさん二人が繰り広げるマニアックな喫茶店トークが聴ける、知的生産おじさん版ゆとたわ(失礼)
それがPodcastの一番面白いところ
一人喋り問題
Beck's Hacks Radioはプロット作って、収録して、編集して出してるのだけど、一人だと二人で楽しそうに喋るの無理
対談にあこがれるのはうちあわせCAST
最近怪しいツイッタラーが教員界隈で増えている?
魚住淳さんからのコメントで
https://gyazo.com/d672eb0e572ebc474807c8ca9d3c60c1
最近教員界隈でも一昔前にサラリーマンやオンラインで流行った、夢だやる気だ系のサロンチックなものや、キャッシュフローゲームやらせガチなマルチ勢が蔓延っているらしい
構造的にマルチビジネスに巻き込まれたり、教員という仕事にやる気感じられなくなって辞めちゃうみたいな事例あり
教育の現場がハッピーではない反動でもある
オンラインサロンが4,5年前に流行った時も、現状にアンハッピーな人達の空虚にすっと入っていった
チケット200枚買いあげて周りに売ろうとしたけど諦めて一人で200回見るぜって言ってた若者とかを見るとモヤモヤする
我々が目にしてないだけで、そういう人はごまんといる。とはいえ、ネットがそういうのを可視化している側面もある。
オンラインサロンサロン系の現状はどう?
一時期よりは大分下火にはなっているが、まだ残っている
一人の人が夢だ希望だビジョンだを提示し続けてアップデートし続けるのは難しい
(捕捉)なにより、成功の再現性が低いので、どこかでそれに気付いて「夢見てた状態」から醒めてしまう。
それに気付いて程よいところで卒業するのが良いかなと
ズルズルそこに居続けている人、教祖にお金を払い続けている人も観測範囲の中ではいる
一度そういうカルチャーをLearnしてしまうとなかなかそのカルチャーから抜け出せない
本人が気付いて辞めるまではそのカルチャーから抜けるのは難しい
本人が元気に活動していればいるほどネット上に活動が刻印される
デジタルタトゥーの一種
抜け出した後もスティグマのように引きずられる
ゼロに戻すことができない
別のカルチャーに入り込もうとすると、距離感が生じてしまう
自分の過去を調べられて「あの人はねぇ」となることもある
若気の失敗の中でも尾を引く失敗になりかねないのがこの手の問題
知らずに入ってしまって、知らないうちにデジタルタトゥーを背負ってしまう環境に罪がある
周りがなんとかしようとすればするほど逆効果
周りに反対されるとより深く入ってしまう可能性
周りも巻き込まれがち
遠巻きに眺めて速く抜け出せるようにと祈るしかない
自分の知り合いだと非常に辛いものがあるし、何も出来ないもどかしさに答えはまだない
どういう話をPodcastですべきか?
倉下さんはどういう話を聞きたいか?
最近ガジェットに寄っていたので・・
この1年ぐらいずっと情報管理系で悩み続けていて、ここ1ヶ月ぐらいでカチカチとハマりだした
こういう話をしたいのは当然したい
メールママガジンの話を簡単に
文章を流し読みする癖がついて精読が下手になった
もっとしっかりよむべきという反省が多い
倉下さんやごりゅごさんの記事もしっかり読みたいのに流し読みしちゃってる
もっとエッセンスを抽出して自分のやり方に取り組みたい
本も流し読みしちゃってる
なので、今ハイライトを付けながらわざとゆっくり読むようにしている。
引用を兎に角残したい、Evernoteに集約したい
Web記事やRSSの引用をInstapaperでIFTTT経由でEvernoteに記事毎の
Kindleはメモとハイライトから取り込む
本やWebを読んだ引用をObsidianに取り込んでバラす流れができた
ハイライトやメモを残すことで「思い出す足場」を作りながら読むようにしている
PDFの資料もMargin Note3を使って読んでいる
ハイライトやメモをつかってマインドマップを作れる
Evernoteへのエクスポートができるし、マインドマップも作れる
やり方の話もいいけど、何より工夫の話が聞きたい
毎回それができるわけでもないので、発信できる工夫を増やすためにもObsidianやScrapbox上で考える事をもっとやりたい
Obsidianはメモや勉強していることのノートをバラす場所
Scrapboxはアウトプットしたものを戻してきてそこから何か生まれないかを試す場所
この二つを実験的に運用している
今までぐるぐる回ってた考えが、まとまりはじめたので、ネットワーク型のエディタのパワフルさ
そういう工夫の話や手法も面白いけど、本を読みながら考えたことなんかを出していっても良いんじゃない?
書評記事を書くならちゃんと本を読んでからっていう固定観念があったのは確か
本を読みながらそこまで学んだことを呟いたり、喋ったりしても良い
むしろその方が良くて、本を読みながら少しずつメモを残して後からそれをまとめる方が労力が小さい。
小さくアウトプットしておいて、読み終わった後にちゃんと書評を書くか決めるとかで良いかも
Podcast/メルマガでそういうアプローチを取りつつ、よさげならYoutubeやブログに取り上げる。取り上げるかどうかはさておき、メモや小さなアウトプットは良き
ブックカタリストで紹介される本はどういう基準で選別されている?
条件①1時間語れる本
条件②ブックカタリストのコンテキストにあっている本
条件③ある程度他の人にも読んで欲しい
自分が良いというだけではだめ
分量が足らない場合は3冊で1回分とすることもある
その月に読んだ本で紹介するものがない場合は過去に読んだ本を持ってくることも
単行本が文庫化されるときに文庫は読んでないけど単行本で読んだ内容ベースで紹介することも
いずれにしても、紹介する前にもう一回読み直す
倉下さんの読書メモについて
ブックカタリストで公開されているメモはそんなにビッシリ書かれているわけではないけど他にメモはある?
本による
一次メモは、傍線/ブックイヤー/本の余白にメモは大体どの本でも
良かった本は、改めてScrapbox等に引用を書き写したりしてメモを書き起こす
ブックカタリストに紹介する本などは、紹介する内容を考えながらプロット的に書き出す
読み方としては、一回読む、ちゃんと読む、再確認するの最大3回読む
こういう読み方はブックカタリストしはじめてから?
書評記事を書いてた頃はこういう読み方をしていた
ブックカタリストをやりはじめて復活
人に紹介する目的がないとこういう面倒くさいことはやらない
こういう読み方/読書メモをやると理解の助けになる?
理解が進むと言うより、この段階ではじめて理解できたと言える
本を一回読んだぐらいでは書評が書けない beck1240.icon
それが普通やと思う
ベックがこれからやろうと思う本読みスタイル&3段階アウトプット
本読みながら線を引いて、「この本読んでてここ面白かった」的なライトなアウトプットをPodcast/メルマガでしつつ、Evernoteに読書メモを作っていく
基本読書メモはハイライト/メモ/要約
Evernoteの読書メモがまとまったら「こんな感じの本でした」を紹介するライトな書評記事(1st impression)をブログにアップする
読書メモをObsidianにツッコんでAtomicノートにバラしつつ、自分の知識と紐付けてYoutubeやブログでアウトプット(ベンチマークはブックカタリスト)
本を深く読めたら、Obsidianなんかで「本を超えた繋がり」が見えてくるけど、最初はキーワードレベルでのつながりだったものが、文脈レベルでの繋がりまで見えるようになってくる。そのレベルまでいかないとまだ「弱い」
何かに精通している人は、凡人には思いも寄らないつなげ方をしてくる。
色んなコンテキストが知識のパーツとしてあって、凄いつなげ方ができる人に憧れる
Obsidianに引用文を持ってきて、キーワードで繋ぐのがリンクを張る行為のレベル1ぐらい。
その本を読んで考えたメモ同士をつなげれるようになった方が良い
考えた事ってコンテキスト的には非常にSpecificだけど、どうつなぐ?
考えた事を抽象化して考えたりすると繋がりが見えてくる
抽象化と具体化をいったりきたりするみたいな話は知っていればいいけど、知らないと本の読み方が変わってくる
倉下さんの事例
文藝界という雑誌で「創造のためには混沌が必要」という話があって、啓蒙思想2.0(本) に書かれていた「書類を1枚ずつ処理すると全体の組織化ができない」 非整理的な状態を保つことではじめてうまれる創造がある
考えた事が文字になっていないと繋がりを見つけることは難しい
メモが残っていないと、考えた事すら忘れてしまう。
考えた事をメモに残しておくと、考えた事同士の類似性とかを考える事ができる
ObsidianやScrapbox
倉下さんはいつから「考えてメモをとる」ことができるようになったか?
15年前とかだと逆にアナログだったのでできていた
Evernote以降、メモを取って取りっぱなしということが増えた
着想は文章化しようとしてつながりが生まれるから、メモだけでは無理
メモが残っているだけでなく、文章を書き起こす行動がどれだけ促されるか
Evernote時代はこれが難しかった
Evernote/Workflowyを使っていて何故処理ができなかったか
機能としてはObsidianやScrapboxに近しいことはできた
UI/UXが「メモの文章化」という行為を促さなかった
Scrapboxとかだとブランケットとキーワードでノートがサジェストされてノート同士が容易につなげる。リンクを繋いだときにシナプス繋がった感がある
UI/UXが情報を扱うときに情報を扱うときの感覚を左右
Scrapboxはつなげさせようとしている
ごりゅごさんの影響
ZettelkastenやEvergreen Noteを海外から持ってきた
ブックカタリストで見せた驚異的な成長がObsidianでEvergreen Note的アプローチを取ることの効果を実証
倉下さんの人文の知識ヤバい
倉下さんがこのレベルに至れたのは、ノートを貯めるだけでなく活用出来るようになったから?
Evernote以降の倉下さんの「考えを書く場所としてのノート」はブログ
R-Style、シゴタノ、Honkureをやってきた経験はかなりデカい
本を丁寧に読んで、読んだ上で自分なりの考えを書いてきた
アウトプットという言葉にごまかされてはいけない
文字を書くこと=アウトプットではない
考えて書くことを積み重ねる必要がある
考えて書いた内容が文字に残されて、その内容同士でつながりをみつけられる状態にする
一足飛びに考えて書くともがき苦しむことになるが
もがきくるしみましょう!
ベターなもがき苦しみ方として段階的アウトプットみたいなことを考えていくと良い
ただし、最初は恥ずかしいし、文句言われたりもする。最初は誰だって下手なんだから、そこは覚悟して書く必要がある。
倉下さんやごりゅごさんのやってきたことに刺激を受けながら、深いレベルでインプットすることや、考えて書くということを模索し続けてきた1年だったが、さいきんやっと固まってきたbeck1240.icon
後はそういうアウトプットができたら万々歳
外的にはブックカタリストの様な締め切り効果
内的にはインプットをどんどんやることで言いたい気持ちを溢れさせる
今後は対談で、工夫や試行錯誤の話、変に固まっている内容ではなくて自分の悩みベースや試している事なんかを話していくのが良いかなと思い至った次第。
オンラインイベントをやりたい!
Takさんと倉下さんのイベントをやったのだけど、あれが結構好評だった
アーカイブしたイベントを見てくれた人が結構いて、オンラインイベント&アーカイブって結構見たい人がいるんだなと感じた
東京ライフハック研究会をオンラインでやりたい
リアルタイムで応酬する場
改まってプレゼンをやる場
或いはYouTubeやってない人でもプレゼンする場
ZOOMでワイワイには限界がある、人数が多いと調整が大変
基本はライブのイベント→個別のプレゼンのアーカイブの流れ
ライブで2時間はオンライン時代だと長すぎる
開催スパンが細かい場合はもっと短い方が良い
30分や15分のキリの方が見やすい
継続の楽さを考えると以下の形式がよさそう
月1回30分或いは、発表者に併せて長さを変える
調整する人数が増えると大変なので、曜日固定とかにする
コンテンツとしてはプレゼンやLTにすらこだわらない、別に対談でもOK
参加者が他に誰もにいなくても最低Beckが一人で喋るorプレゼンすれば良し
こくちーず等の告知はせず、曜日固定、メルマガとDiscordでやる
コミュニケーションはDiscordに「#ライフハック研究会」のみでやる
ライフハックコミュニティに対する後悔
貢献や盛り上げるみたいなことができなかった
定期的にオンラインイベントをやればコミュニティが盛り上がるかなと
イベントであるかは重要でなく、継続して発信する方が場たり得る
時代が変わったので、オンラインイベントも今時のやり方で
継続可能性第一で、無理しない、頑張らない
あまり決めすぎず、時間と場所だけ決めてやる。その場のノリでやる。
エンディングトーク
前半後半の話が意外な形で繋がった
何事も頑張りすぎない、継続性第一。
ゆるりゆるりやってきます
大分Beckの体調が良くなってきたし、徐々にこういう活動もふやしますー!